構造化プログラミングを学ぶことの難しさ

構造化プログラミングを知らない子供たち - 新・日々録 by TRASH BOX@Eel

素晴らしい日記を見かけたので、ちょっと思うことを。

まず、それなりの規模のプログラミングを行う人にとって、構造化プログラミングについて知る事は非常に重要です。現在主流(?)のAlgol系から派生した様々な言語がOOPを取り入れており、OOPをサポートしている言語であえて関数のみにより実装することはないかも知れません。しかしそれをもって「構造化プログラミングなんて…」といっているのは多分構造化プログラミングを知らない人でしょう。構造化プログラミングは、他の比較するべきプログラミングパラダイムがあまりない所から踏み出した最初期の決定版であり、プログラミングパラダイムに相当するものがなぜ必要なのかというメタな部分がら掘り下げていったものであり、そこに到達するまでの考え方があります。そういう考え方の部分は今でもこれから先でも役に立つはずです。

ただし、具体的な手法についてはよく吟味して使用の可否を決めなければならないでしょう。その当時に一般的にあった言語の機能を組み合わせているので、昔はなくて最近の言語にはある機能については当然の事ながら言及はなく、そういう意味では他のパラダイムに頼った方が良いと思います。

しかし現在、日本人が日本語で構造化プログラミングを学ぶのは色々と難しいです。というのも、原著についてはhttp://www.cs.utexas.edu/~EWD/ewd02xx/EWD249.PDFで公開されていますので英語でなら今でもありますが、上記の日記の方も言及している通り、大元となる書籍の日本語訳がずいぶん前に絶版になっており入手が困難だからです。こういう古典的名著が絶版になってしまうのってほんと悲しいというか悔しいというか。現在でも手に入るであろう本のリストを提示してもらえるのはかなり貴重な情報ですね。